新築住宅に、エアコン設置工事用先行貫通スリーブを取付

ゆで落花生

2021年06月15日 11:16

旧知の建設会社様より、新築住宅のエアコン設置工事の依頼を受けました。

1階2台、2階5台、合計で7台と、結構ボリュームのあるエアコン設置工事となりましたが、今回はその一連のエアコン設置工事の内、一番最初に行なう「貫通スリーブ入れ作業」を紹介したいと思います。

エアコン取付位置を決め、貫通スリーブの位置出しを行なう

カッターでシートを丸く切断し、中の断熱材をほじくる

コアドリルで外壁に貫通穴を開ける

貫通穴は、ドレン排水が流れやすいように外壁側を少し低くする

下地面から貫通スリーブがはみ出ないように当て板を仮固定する

貫通スリーブをボード面からはみ出させてしまうと、その後行なう大工さんの作業に影響が出るので、当て板を下地面に仮固定し、当て板から3㎜ほど引っ込めた位置で貫通スリーブを固定します。

外壁側から貫通スリーブを通し、周囲を防水テープで巻く

現在の木造住宅は、防水シートを張った外壁下地と仕上外壁材との間に胴縁という木材を挟んで隙間を作る、外壁通気工法が標準となっています。

この工法の特徴は、密着している場合に発生する毛細管現象が通気層の隙間があるために発生せず、万が一仕上外壁に不具合が発生してそこから雨水が侵入しても、外壁下地側防水シートラインでシッカリと雨水侵入を阻止することが出来ることです。

しかしそのためには、防水シート面でシームレスな防水ラインを作る必要があります。貫通穴と貫通スリーブとの隙間を防水テープをシッカリと貼って処理します。

この作業は、当然、仕上外壁を張った後では行なえません。外壁からの漏水事故を防止するためにも、先行しての貫通スリーブ設置をおススメします。

貫通スリーブとの隙間に断熱材を充填する

断熱材を充填し終えたら、シートの形を整える

隙間は断熱の弱点となってしまうので、貫通スリーブ周囲の隙間に断熱材をきちんと充填していきます。今回使用している断熱材は、建設会社こだわりのセルロースファイバー。とても優れた断熱材です。

室内側も隙間がないようにテープ張りを行なう

テープ張りをキッチリ行なって、貫通スリーブ入れ作業、完了

室内側も隙間が無いようにテープ張りを行なって、作業終了です。今回採用した断熱材だと、気密性の無いシートを採用するので、隙間処理は断熱材の落下防止程度のラフなもので良いのですが、断熱材が一般的なグラスウールだと、気密シートを採用しているため、隙間処理をシッカリ行なわなければ内部結露などの不具合が発生してしまいます。

もちろん、この作業も後から行なうことは出来ません。現在の主流である、高気密高断熱住宅の場合は、竣工後のラフなエアコン設置により、住宅性能を大きく低下させてしまうリスクが高いため、新築の段階でエアコン設置の準備を進めておくことをおススメします。

「新築と一緒のエアコン設置を貫通スリーブ入れからお願いしたい」という方がいらっしゃいましたら、是非、当店までお気軽にご相談ください。
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